「脳の性質によるバイアス」「資本と力」を認識した上で俯瞰する社会
読者の皆さん、ニュースレターをお読み頂きありがとうございます。
投資をするにあたって、経済状況や投資に関する情報、歴史などさまざまな情報を調べると思います。
さまざまな情報を知るツールとして複数の「メディア」があります。
テレビ
スマートフォン、パソコンでみるSNS
新聞、本などの紙媒体
講演会や噂話
これからさらに「デジタル化する社会」において、VRゴーグルやメタバースなど、デジタル没入するシーンが増えていくことが予想されます。
人間・動物は「見たもの」「見せられたもの」を「そこにある」と何の疑いもなく認識してしまうものです。
今回の記事を通して、さまざまなメディアで情報認識していくときの「本当かな」「ちょっと待てよ」と立ち止まるきっかけになるかと思います。
情報は過信せず、グレーにとらえることが肝要かもしれません。
★3点要約★
1) メディア報道やコンテンツも「資本と力」による制作物であること
2) メディア(テレビ,新聞,動画サイトetc.)が流す情報を疑おう
3) しかし大勢の人々はメディアで流れている情報を疑わず合意形成して生活している
★ひと言★
日々のメディア情報も投資情報もグレーに捉えて過信せず、一度ゆっくり考えてみよう
▼1. メディア企業をはじめ「スポンサー」という資本家がいる業界構造では「資本と力」が働く
テレビやスマホは”スポンサー企業” が自社の ブランドや商品、サービスを宣伝する装置である
「情報を発信する組織、個人」は真実の時事を伝えたり 大衆の考えや思想、行動をある方向へ誘導したり、 注目を集めるために情報発信している
CM(コマーシャル)だけではなく、番組・報道内にも 影響・力は及んでいる
メディアが ある事象を一斉に、盛大に発信し始めた際は よく考えて映像や情報を受取らないといけない
メディアの収益構造をみれば「スポンサー企業を第一」に考えていることは明白
・スポンサー企業に不利なことをすれば、メディアは稼げなくなり潰れる
→ 資本と力の関係性
▼2. 現代のシステム; 「資本主義」「貨幣経済」
資本家(投資家や経営者、資本を持つ者)
→労働者に賃金を与えることで労働力を得る
→出資先に資金提供することでリターンを得る (投資行為etc.)資本構造において、労働者が生み出した価値(物や権利)は資本家のものとなる
労働者はそこで得た賃金・給与(貨幣)を使い、日常の買い物やサービスと交換し生活できている(貨幣経済)
・多くの場合、価値交換手段である貨幣がないと生活できなくなるため、資本家が強い構造
・多くの産業、メディア業界においても、この資本の力関係は存在する
▼3. 「脳の性質によるバイアス」を巧妙に利用したコンテンツが溢れる社会
技術進展し、遠い世界や知らなかった世界を見れる・見せられる社会となった
どれが一次情報なのか?情報操作されていないか?個人で判別するのは極めて困難
上述の通り、この世には「資本と力」が存在しており、それは情報化社会が益々進展するに連れ、影響力を増し、気づくことも難しくなっている
・「脳の性質によるバイアス」「資本と力」の存在を認識すること
・そして情報を一歩ひいて俯瞰する視座をもつこと。情報をグレーに捉えること。
・その視座が進展するデジタル情報化社会において重要
→ 資産だけでなく、健康や社会的つながりにも関わる (情報分断からの認知分断etc.)
さいごに
上図のように情報源の多くをテレビから得ている生活者は多くいます。スマートフォンでニュースサイトやSNSで情報を得る人も増えました。私たちが見ているものは、「見ているのか」「見せられているのか」、時に立ち止まって考える必要があると思います。
以上